茨城県の犬殺処分推移

2016年12月2日update

茨城県では、全国47都道府県中で、犬の殺処分数が多い状況が続いています。

殺処分数が多いのは、収容される犬の頭数が多いためです。

 

下図に、茨城県動物指導センターに収容される犬の内訳を示します。

 (県ホームページから得られたデータをグラフ化しました。)

 


近年、茨城では、捕獲も引取り(飼主からや保護した人からの引取り)も、減少してきています。

捕獲頭数が引取りに比べて多いことが問題です。

 

 

下図に、引取りの犬の内訳を示します。

 (県ホームページから得られたデータをグラフ化しました。)

仔犬の引き取りは減少してきています。犬では繁殖制限がなされていることが伺えます。

 

 

 

下図に、近年の犬殺処分数の千葉県との比較を示します。

(平成16年度~平成23年度は地球生物会議発行「全国行政アンケート結果報告書」の平成16年度版~平成23年度版の県別データから、平成24年度~平成27年度は環境省の県別データからグラフ化しました。)

 

千葉県は、平成16年度は、茨城県よりも犬の殺処分数が多く、全国1位の殺処分数でした。

 

しかし、その後、茨城県が殺処分数全国1位もしくは2位の状態が続いているのに対して、千葉県は殺処分数が減少し、平成27年度では、殺処分数全国21位にまで改善しています。

 

 

下図に関東地方の各県における、平成16年度と平成27年度の犬殺処分数を示します。

(平成16年度は地球生物会議のアンケートデータから、平成27年度は環境省ホームページデータから求めたものです。)

 

茨城県でも犬の殺処分数は減少していますが、他県も減少しており、平成27年度でも茨城の殺処分数は相対的に多いことがわかります。